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とある地方都市のタクシードライバーの日々の雑感

タクシードライバーの一日

 

今日は、タクシードライバーの一日の仕事の流れなどを書こうかなと思います。
 
この地区にあるタクシー会社は多分十数社で、各社それぞれ微妙に違うみたいだけど、ウチの会社はいわゆる「通し勤務」というのがメインになっています。朝8時出社の開けての夜12時退社、で翌日休み、という感じ。それが年365日延々と続く。土日祝祭日も関係ないです。とにかく一日働いて一日休み。極めて単純なシフトになっています。
 
昔は非番公休と言って、月に二日連休があっての月に14日勤務だったんですが、このご時世なかなか休んでもいられないので、ウチの会社の場合、昔の公休の日はゲストと呼ばれる夕方6時上がりの出勤日になっていて、月に16日働く事になります。その代り、シフト上では6時上がりの日が月に4日あって、増えた分の労働時間を減らして帳尻を合わせています。まあ6時には上がらないけど。
 
まあちょっと人より多く稼ごうと思えば朝も多少早く出社するし、週末忙しい夜なんかは夜中の3時頃までクルマに乗っています。逆に暇な夜は定時より多少早く上がっても良くて、その辺自由にやらせてくれる所がウチの会社のいい所ですが、タイムカードの処理なんかは労基法との絡みがあって、会社がちょっとヤバい橋を渡ってくれている所もあるので詳しくは書きません。
いずれドライバーが稼いでくれば会社の収益も上がるし歩合給のドライバーの懐も潤うのでその辺は持ちつ持たれつなんでしょうね。
 
 
実際にどうやってお客さんを乗せるのか、具体的な仕事内容の話もしましょうか。あくまでボクが、この地区でタクシーに乗っていて、この会社にに在籍している限りにおいての話しです。他の地区、他の会社であれば稼ぎ方も全然違ってくると思います。
 
朝7時に出社して大体11時頃までは本社周辺に待機して会社から注文を貰って走ります。ウチの会社は地元密着型の会社なので、朝の通勤や病院に行くお年寄りなどで結構注文があるんです。どうせ流してもなかなかお客さんを拾えない時間帯ですし。
 
で、11時頃から大きなデパートや病院のタクシー待機場でお客さんを待ちます。いわゆる「付け待ち」ですね。それを3時頃まで。その後遅めのランチを取ります。ちなみにうちの地区の様な地方都市だと、昼間は純然たる「流し」だけではなかなかお客さんを拾えません。土地柄もあるのかな?とにかく付け待ちをメインに立ち回るのが堅実。ウチの会社にも流し専門の人がいるけど(東京でタクシーやってて地元にUターンしてきた人)数字は悲惨なモンです。他社でも流し専門の人はそうみたい。
 
その後、夕方はまた本社方面に戻り、地元から繁華街へ飲みに出る人や仕事を終えて駅まで行く人を運ぶ為に注文を貰う。それが大体21時頃まで、その後は駅のタクシープールで付け待ちして、11時頃から繁華街を流す。人の出を見て、平日は1時頃、金土、休前日は3時頃までかな、そろそろだなと思ったら帰庫して洗車して日報を締めて帰宅します。
 
 
 
大体こんな日常です。一日の走行距離は平日150km前後、休前日で250km前後。年末なんかの本当に忙しい時期は300km超える日もあります。まあ音楽聴きながらゆるくやってます。